小川精麦の鈴木です。

今年は、全国で記録的な早さで桜が開花しましたね。
コロナ禍も徐々に落ち着き、数年ぶりの桜まつりが
各地で開催され、多くの人で賑わいを見せました。
イベントごとが再開され、地域が活気づいてくるのは、
うれしいことですね。

最近のシロは、ニャンスポット( お気に入りの場所 )を
みつけたようです。ふとみると、その場所にちょこんと
座っていて、なにか考えごとをしているようです。
( 決して、体重が増え過ぎて体が重たいために登れない
訳ではありません…byシロ )
さて、今回の『 フラッと寄りたい群馬県の道の駅 』は、群馬県みどり市にある道の駅
《 富弘美術館 》を紹介します。美術館は、草木ダムの造成によってつくられた草木湖の
湖畔にあり、自然に囲まれた静かな場所に建てられています。草木ダムの下流から
《 富弘美術館 》に向かう途中にはメロディーラインがあり、「うさぎとかめ」の童謡が
楽しめます。
館内に展示されている作品は、星野さんが筆を口にくわえて描かれた詩や絵のアートです。
1946年生まれの星野さんは、中学校の教師になった年にクラブ活動の指導中、墜落事故で
頸椎を損傷し、首から下の運動機能を失ってしましました。入院してから数年ののちに
筆を口にくわえ文字や絵を書き始めた星野さんは、9年という長い入院生活の退院を前に、
初めての作品展を開きました。退院後はふるさとの東村に帰り、子供の頃から眺めてきた
自然に囲まれながら、野の草花など数多くの作品を生み出しました。
美術館の旧館は、1991年にふるさと創生事業で建てられましたが、展示面積や環境の
問題があり、2005年に現在の建物に建て替えられました。建物はシャボン玉が集まった
ような形をしており、直径が全て異なる大小の円形状の部屋が33個並び、廊下がない
ユニークなつくりになっています。私が行った時には、特別展『光と風』が開催されており、
1975年~近作の春の代表作がたくさん展示されていました。星野さんの作品をみていると、
作品からあふれでるやさしさと命の尊さや大切さが詩と絵から伝わり、角のない円形構造の
建物と調和しており、作品をより一層引き立てていました。美術館にはカフェが併設されて
おり、作品を堪能した後、手作りのシフォンケーキやパンを食べながら、草木湖の景色を
眺め、余韻に浸ることができます。
感動した後には、腹ごしらえですね。(・・・私だけでしょうか?)
近くに草木ドライブインがあり、食事ができたりお土産を買うことができます。
しかし、今回は、草木ドライブインとは逆方向にある、十割蕎麦と地鶏料理が人気の
「 喜龍苑 」さんに行きました。お蕎麦は、つなぎを使っていない十割蕎麦で香りがよく、
蕎麦つゆとの相性が抜群でした。サクサクの山菜の天ぷらは春を感じさせます。この日は
とても混んでいて、ご飯が売り切れてしまったそうなので、定食ではなく、単品で地鶏の
てり焼きをだしていただきました。肉汁がたっぷりのやわらかい地鶏で、しょうがの香りと
しょう油の味付けが食欲をかきたてます。これはご飯が欲しい味・・・そう思っていると、
「まかないなのだけれどよかったら・・・」とご好意でおにぎりをいただきました。ご飯にじゃこが
混ぜ込んであり、なかの具はひき肉が入っていてボリュームもあり、とてもおいしかったです。
「 喜龍苑 」さんのおもてなしの心遣いと優しさにも感動した日でした。
自然のなかで触れ合う星野富弘さんの優しさがたくさん詰まった《 富弘美術館 》と、
おいしさも真心も提供してくれる「 喜龍苑 」さん。ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
5月の営業日は、下記の通りです。
