小川精麦の黒澤です。
今回で最後になりますが、「研修をふりかえって」思ったこと、
感じたことをお話ししたいと思います。
米国産とうもろこし研修に参加させて頂き、9日間というこの短い期間の中で沢山の人と触れ合いながら日本との文化の違いや、考え方の違い、食文化の違いなどを肌で感じることができました。
とうもろこし農家の訪問では、広大な敷地で作物を育てている現場を見学しました。作付けの時期・土壌の状態・収穫予定・単収見通しなど色々な話を聞かせて頂きました。
日本の地形風土は、山間部が多く、温暖多雨により、水稲栽培に適しており、広大な耕地面積を必要とするとうもろこしなどの穀物は効率が悪いのが事実です。
アメリカのとうもろこし耕作のスケールの大きさを垣間見ながら、畜産の飼料原料の大半を輸入穀物に頼っている日本の穀物事情について考えさせられるところもありました。日本の飼料自給率の低さは歴然ですが、飼料米も含め畜産飼料の自給率向上についても勉強してみたいと思います。また、農業を支えるための様々な仕組み・その仕組みを確立した背景、また天候などによる穀物の成長状況や、収穫量による相場の変動など、アメリカ研修で見聞きした事をこれからの仕事に役立てたいと思います。
全農グレイン・CGBでの物流管理全般においては、規模の大きさと効率の良さを実感しました。ミシシッピ川の流れに沿って展開される穀倉地帯でのとうもろこしの生産・集荷・流通、この仕組の成り立ちの良さには大変驚きました。
ここに輸出拠点を持つ【全農】、日本の飼料穀物供給のリーダーであるという事を改めて感じました。
畜産の飼料製造を通して、人の食に係る仕事をしていますが、人が生きてゆくために欠かせない食糧というものに携われるというのは本当に遣り甲斐のある仕事だと実感しました。
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アメリカ研修の話があった時 「 勉強だからアメリカミッションへ行って来いよ 」 とこの貴重なチャンスを与えてくれた当社の社長には深く感謝いたします。また、研修中、私の仕事の サポートをしてくれた会社の仲間には心から 「 ありがとう 」 と言いたいです。最後になりますが、研修に同行頂いた皆様、大変お世話になりました。共に過ごした素晴らしい時は決して忘れないでしょう。
終わりに、 『 アメリカ研修レポート 』 お付き合い頂きましてありがとうございました。