小川精麦の前川です。
みなさん覚えていらっしゃいますか。
← 牧場紹介のトップを飾った仔牛が
一年たってこんなに大人っぽくなりました。→
今回の仕事紹介ではこの仔牛のいる小川精麦の関連牧場について簡単にご紹介させて頂きます。
牧場の仕事
この関連牧場では、肉牛を目的として黒毛の雌牛を飼育しています。
群馬県の豊かな自然の中ではぐくまれた井戸水と自社製品の良質の穀物を飼料として与えて飼育しています。
牧場の仕事は、毎日繰り返し行う仕事に合わせ、牧場独自の工夫を重ねた飼育管理をし、成長させていきます。基本的な業務では毎日の世話はもちろん、飼料の管理と、畜舎の環境整備や疾患予防のための衛生管理などを重点的に行うことが大切です。
今回はこの基本的な業務に焦点を当ててご紹介させて頂きます。
牛の餌箱、水飲み場を清潔に保つ仕事です。また、各場所の清掃を行いながら、餌の残り具合を確認することによって、牛の食欲や健康状態も見極めます。
清掃だけでなく給仕した餌はまめに掃き寄せ、嗜好性が下がらないようにしています。
餌やりは欠かせない仕事ですが、牛を大きくし出荷する状態まで育てるにはただ太らせればいいだけではありません。
仔牛のうちは骨格や筋肉をつけるためタンパク質の高くて低カロリーな餌を、それからだんたん大きくなるにつれて大麦など穀物の量を増やしながら肉質の向上をはかり、牛1頭1頭の育ち方に合わせた餌やりを行っています。
また、餌やりの時は牛が近づいてくる様子で健康状態が判断できるので声をかけて牛が集まってくるか観察もしています。
体調の悪い牛がいないかを見回りながら確認し、さらには個体の育成状況に合わせてビタミン補給などの投薬を行っています。牛1頭1頭に焦点を当てて観察することで体調の悪そうな牛がいれば即時に対処するようにします。
牛の寝床の清掃です。牛糞などを取り除いたあと、新しいおがを敷きます。取り除いた糞は、発酵、乾燥させて堆肥として利用しています。
牛がきちんと消化し、排出された糞を完熟状態までしっかりと管理しています。
牛の状態は絶えず変化しているため、私たちの牧場では1日3回異常がないかを確認し合います。
朝礼ではその日一日の業務の流れと朝礼前の朝の見回りで異常がないかを確認後仕事を始めます。
昼礼では午前中の業務を終えたうえでの牛の状態や仕事の経過などを報告し、状況に応じ対応を変えています。
最後の申し送りでは一日の業務を終えたあと、各担当者からの連絡事項を報告してもらい、業務日誌をつけながら翌日の仕事の打ち合わせを行います。
このように頻繁に従業員同士でのコミュニケーションを深めることで、牛の急な体調変化などにも素早く対応できるのです。
次回も牛のお話です。