小川精麦の黒澤です。
冬の寒さもおさまり、日に日にあたたかく春の気配を感じられるようになりました。
春は出会いと別れの季節。
新卒の社員が新しく、会社の仲間として加わる会社も多いでしょう。
私はこの春で入社してまる6年が経ちました。
そこで今回は、体験談を交えながらこの6年間を振り返ってみたいと思います。
ここでの研修は、畜産と言う仕事を経験し、本社で製造される飼料の知識を
得るためのものでした。
基本の業務は飼槽・水槽の掃除、餌やり、牧草やワラやりなどです。
始めはとまどい、尻込みする事が多かったですが、だんだん仕事に慣れてくるうちに、
牛をじっくり見たり触ったりする余裕も出てきました。
指導係の先輩に「声は覚えているから牛に声をかけてやって」と言われ、
「おはよう」と声をかけるとじっと私の事を見ていた牛がとても印象に残っています。
自然の中で命と向き合う仕事ですが、いろんな意味で緊張感のある、興味深い仕事内容で
充実した研修期間を過ごすことができました。
今思えば、数か月間のこの研修は会社の製品を使ってくださる農家さんの事や、
餌を食べる牛の気持ちを感じとる為の貴重な時間だったと思います。
牧場研修を終え、次は本社に戻り事務全般の仕事に携わる事になりました。
電話対応・データ入力・書類作成etc. 覚える事は限りなく、脳がオーバーヒートし高熱を出したのを覚えています。
事務仕事と同時に工場内での作業も行いました。
工場内で備品・消耗品の整理整頓から購入、荷の積み下ろし作業・工場内での製品取り
望まれる事は夢中でこなしました。
しかし、実際事務仕事と、現場仕事の両立は頭で考えるほど容易な事ではありませんでした。両方上手くこなすことは並大抵のことではありませんでした。
工場内の仲間ともすぐに打ち解けることができませんでした。
“ 頼んでくれれば手伝うのに “と感じることもありました。
仕事と心がからまわりの日々が続きました。
そこで、私の方から積極的に声をかけ相手の仕事内容や置かれている状況を理解し、
また私の事務所内での必要な仕事も相手に理解してもらうように努力をしました。
すると少しずつ意思の疎通が図れるようになり、事務職と現場職を小さな歯車では
ありますが、つなぐ事ができるようになりました。
時間を要しましたがそれが結果的には自分の糧となり、自分の仕事もできるようになっていき、だんだんそれがやりがいにつながっていきました。
仕事の基本的なことからトラブルが起こった際の対処など、経験のない事への対応力を
身につけたことが次のステップへの足がかりになったのだと思います。
3年目以降では、今までに培った知識で自身の仕事の役割や会社で今やらなければいけないことがすぐさまわかる様になりました。
また、社長に同行し社外の方と接する機会が増えました。分からない事も多かったですが、
理解を深めるべく努力した事が私自身の成長にもつながったと思います。
また研修などにも積極的に参加し、原料の世界情勢や保税業務の勉強も励んでいます。
現在は、事務部の主任として各部署のリーダーとの連携を図かりながら
仕事を進めています。仕事上の問題点などを調査し会議の進行全般も
担当しています。
問題が生じた場合、速やかに判断し行動するためには、
積み重ねてきた経験と培ってきた能力が重要だと改めて実感しました。
業務を行う上では小さなミスの一つが大きなミスにつながることもあるため、
一つ一つの仕事を慎重に、緊張感を持って行うことを心掛けています。
将来は、会社の中枢を担うのにふさわしい人材になりたいと思っています。
会社の進むべき方向性に従い、それを自らが模範となって実行することで皆の信頼を得、
みんなをまとめ上げるリーダーとなっていきたいと考えています。
それと同時に幅広い知識、システムや組織を整える力を身に着けることで会社を大きく支える人材になっていければと考えています。
それらを踏まえ、将来的には飼料業界、また畜産業界全体へも貢献していけるようになることが今後の自分の課題です。