小川精麦の鈴木です。
桜もすっかり葉桜となり、木々の緑が美しい季節となりましたが、
皆様いかがお過ごしですか。
弊社には、4月から2名の新卒社員が入社しました。
社会人1年目のフレッシュな2人が、
辞令を受け新しいスタートをきりました。
彼らの今後の抱負とともに2人を紹介いたします。
まずは、高橋さんです。
新入社員の高橋です。
今年の3月に新潟大学大学院の修士課程を修了し、4月から当社に入社して畜産研究事業部の一員として働き始めました。
私は大学で畜産を学び、農場で飼養されている乳牛を用いて研究をしていました。大学では牛の行動や栄養、繁殖に関する研究を行ってきたので、大学で学んだことを活かした仕事がしたいと思い、当社に入社しました。
私は小さい頃から動物が大好きで、大学でも動物に関わる研究がしたいと思い、農学部に入学しました。私はそれまで畜産に関わったことはありませんでした。ある講義で、私は「動物福祉」という概念に出会いました。動物福祉とは、「動物が精神的・肉体的に充分健康で、幸福であり、環境とも調和していること」を言います(公益社団法人 日本動物福祉協会 HPより引用)。この動物とは、ペットのような愛玩動物に限らず、産業動物や実験動物などのすべての動物を指します。酪農では、飼養環境を乳牛にとってストレスのない快適なものとする概念を「カウコンフォート(乳牛の快適性)」と呼びます。この概念によって、私がそれまで持っていた、工場のような集約的な畜産物生産のイメージは覆されました。「カウコンフォート」の結果として、乳牛の生産性も向上するという事実を知った時、牛にとってだけでなく、生産者にとっても利益のある概念が存在することに、畜産の未来に対して希望を感じました。このようなきっかけで、私は大学生活を通してこのテーマを追求し、畜産の道を歩んでいきたいと強く思うようになりました。
実際に当社で働きだしてまだ日は浅いですが、慣れない仕事の連続で、もっと頑張らなくてはと思うことが何度もあります。私は現在、牧場で修業の日々を送っています。牧場に関わるすべての業務を頭に入れるため、実際に体を動かし、牛と触れ合いながら、牛の給餌や飼槽・水槽の清掃を主に行っています。広大な牧場で飼養されている牛達に餌をやり、掃除をするだけでもかなりの手間と時間がかかります。慣れない仕事に、手足の筋肉痛が辛く感じました。しかし、そういった仕事を一つ一つ丁寧にこなすことが、牛をよりよい環境で育て、安心・安全で美味しい牛肉生産に繋がっていくのだと信じています。その思いを忘れることなく、これからも仕事を頑張っていきたいと思います。
食べる餌や飼養環境の違いが、牛に掛かるストレスに大きく影響します。ストレスフリーな環境でのびのびとたくさん美味しい餌を食べた牛からもたらされる畜産物は、消費者の皆さまにとって、安心して美味しく食べていただける食品です。安全・安心な畜産物を提供することは、日本の畜産の発展に直結する大切な仕事です。私は、ここで、安全・安心な飼料で、ストレスフリーな環境で丹精込めて牛を育て、畜産の発展に寄与できる人材になれるよう、精進していきたいと思います。
次回は、もう1名の新卒社員紹介です。